サマーコンサート学園前ホールにて2022年7月27日
5年ぶりにバッハの「シャコンヌ」に取り組んだ。
この曲は、冒頭8小節のテーマで、まず心が揺さぶられ、その後展開される変奏曲はどれも美しいメロディーだ。
何とも言えない寂しさ漂う旋律、平穏で穏やかな旋律、毅然と何かに向かっていく旋律。色々な感情が展開され、バッハのその時その時の心象を想い、想像が膨らむ。
いったいバッハはこの作品をいつ作ったのだろう。気になって調べてみると、なんと35歳の時の作品とわかった。35歳でこんなに人生の機微を音楽で表現しているのかと大変驚いた。
練習では、自分では気がついていないバチをあげる癖を種谷先生から指摘され、どうしたらタッチが良くなるのか、中バチをどう使うのか、ずっと苦心した。また、足の重心、体の向き、体の位置はと工夫を重ねた。
曲の構造の解釈についても1回目に比べ、理解が深まったと思う。
さて、本番。心臓がリハーサルからバクバクで、どこまで根性がないのかと我ながら情けなく思った。
会場は響きが良く、和音から和音に移った時繋がって聴こえるのを種谷先生から指摘され、本番、気をつけながら弾いたつもりだが、後でビデオで確認するとまだまだ繋がっていてリズムが明瞭に出ていなかった。
これは次への課題である。
私の生徒さんの濵田薫さんも参加し、バッハの「チェロソナタ1番のプレリュード」とエルガーの「愛の挨拶」を演奏した。自分自身の部活動の練習が忙しい中、よく頑張ったと思う。特にバッハは種谷先生からもお褒めの言葉をいただき、マリンバらしい落ち着いた音色で大きな成長が感じられた。