第29回宮本佳計テノールリサイタル 京都青山バロックザールにて 2022年6月19日(日)

大学時代からの友人である宮本佳計さんが3年ぶりにリサイタルを開催した。
夫と2人、車で京都に向かった。

今回の演奏会は、これまでとは少し違った内容だった。
彼自身の言葉によると、「今回のプログラムは、世界の平和と人道に関わる連日の胸塞がる知らせに、何か自分なりに出来ることは?と思い巡らせての選曲」で、1部の「恋人たちの歌」につづき、
2部では、兵士たちの歌というテーマで、
シューベルトやシューマン、マーラーというクラシックの大作曲家の歌が歌われた。こんな内容の作品も作っていたのかと驚きを持ちながら聴いた。
「恋人たちの歌」の優しい甘い調べとうって変わった、気迫のこもった歌声に圧倒された。

大学時代、彼は色々な歌曲を解説と共に友人たちと集った時に歌ってくれ、耳に心地よいその美声にみんなで酔いしれたものだが、あれから40年以上経っても彼の声は変わらないなあと思いながら聴いた。

アンコールの曲は懐かしい曲だった。その曲はシベリウス作曲のフィンランディア讃歌で、大学時代、彼や友人たちとアカペラ4重唱で歌った記憶が甦った。心に静かに迫ってくる歌だ。

 フィンランディア讃歌

Lloyd Stone作詞
関 忠亮 訳詞

七つの海越え ひびけ 
はるかの 国のもとへ 
ふるさとの 野に歌える 
私の希望こそ
世界のすみまで同じ 
平和への歌声
 
青き空の色 深く 
木立も 草もひかる 
我が祖国よ 若者よ 
他国の山もまた
同じ光に映えるを 
ともに願い歌え

合唱団ノアのブログより引用

京都青山バロックザール